何者にもなれなかった自分から、何者かになろうとしている自分へのメッセージ
今日こんな増田を見ました。
自分のアイデンティティをうまく構築できず大人になる人は、実は珍しくないです。おっさんになればわかりますが、周囲にゴロゴロ居ます。ちなみに私もそんなおっさんの一人です。何者かになれるはずと思ってはいたけれども、思うだけで行動しない(もしくは思いすらしない)、その結果、何者にもなれず「育成失敗した」大人が完成します。
そういった育成失敗大人がどうなるかと言うと、さしてやりたいこともなく、とはいえ何もやらずにいると生活も出来ないから仕事だけはしていて、でも主体性はなく、ただ生存するだけの存在になります。稀に仕事に勝ちを見出して自分のアイデンティティにする人も居ますが、まあ稀ですね。
私は、そういうことに36歳になって気づきました。
気づいた私は、自分の人生を思い返すことにしました。大学を中退して、いまの配偶者とつきあい始めて、仕事を始めて、上京して、結婚して…。
人生で本当に大切なものは何だったのか?自分はどの様になりたかったのか?自分のアイデンティティとはなにか?そういったことを考え直しました。その過程で自分が抱えていた問題にも色々と気付かされました。
仮に私がアイデンティティを確立し、自分と向き合い人生の意義を考えながら過ごしていれば、もっと早い段階で自分の問題にも気づくでしょうし、もしかしたら問題が問題として育つまでには至らなかったかもしれません。
36歳で人生の意義を改めることにした私は、行動を変える必要性に気づきました。
私の人生において最重要とも言えるのは配偶者の存在です。結婚して10年ほどですが、大半を配偶者の方向を向かず過ごしていました。意識してそうしていたわけではなく、むしろ自分は温厚で優しく、相手想いだとすら思っていました。
嗚呼、何という驕り高ぶり方。
ですので、まずは自分がどのような人間であるかを正しく認識し、配偶者を想うのであればどのような存在であるべきか、ということを考えました。正直なところまだ変わったところまでは行っていません。意識して行動を変えることを始めたという段階です。
具体的な行動としては…
まず配偶者と向き合える環境を作るため、10年勤務した会社を辞め、転職しました。前職では残業上等のクライアス社(@HUGっと!プリキュア)的な環境でしたので、致し方ないです。幸いフレキシブルな勤務体系の会社に当たりましたので、この点はクリアできました。
次に家庭に対する意識を変えました。具体的には別記事で触れていますが、以前は家庭への参加姿勢として「金を稼ぐ」「家事をやる」「問題があれば対応する」くらいでした。おそらく大多数の方は同じような姿勢でしょう。ここに「パートナーと共に家庭を作る」という考えを加えました。以前は自分だけを見ていましたが、配偶者と一緒の人生を作っているということに気づき、意識を改めました。
始めたばかりなのでまだまだ方向性も定まっていない状況ですが、こんな感じで、まずはいままでの自分を変えることをはじめました。意識や行動を変えて、その後自分の意義を確立していくような流れを考えています。
正直な所36歳にもなって遅いかな?とも思ったんですが、冒頭で触れたとおり自分のアイデンティティを構築できていない大人はゴロゴロ居ますので、やっていないよりはマシでしょう。
まさに「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」という感じですね。為さねば、成らぬのです。
さて冒頭の増田の話に戻ります。
文中に「教育実習に行った」という表記がありますので、この人はまだ20代前半でしょう。その時点で「自分は育成失敗した」と認識できたのですから、私より一回り以上早いです。世の中には自分が育成失敗だったと気づかず老いていく人間で溢れています。
こんな風に感じてしまうのは、僕が精神的に未熟だからだ。そしてこれからもそのままなんだろうと思った。
僕は、いろいろなことを経験してきて知識も増えて、ちゃんとした大人になれたつもりでいた。
だから、子供の頃の僕自身に会う機会がもしあれば、支えになって導くことができるだろうと考えていた。
でも今はその自信がない。
いまこの事実に気づいて自分が未熟だと感じたのであれば、そこからの修正は出来ます。自分がどうなれば「ちゃんとした大人」になれるかということも考えることができるでしょう。変にネガティブな考えを改めて、一歩ずつ「過去の自分を導く」ことが今からでもできれば、むしろ将来有望な部類だと思います。
まあ、こういう話は当人には届かないかなぁ…とも思っているんですが、何らかの形で当人に届いて、おっさんの意見で何かしらの気付きがあるのであれば、この上なく嬉しいですね。
あ。
ちなみに…一般的に「おっさんが若い連中にアドバイスしたがる」という傾向がありますが、これは「自分と同じ失敗をしてほしくない」からです。若い方からするとうざったいことこの上ないですが、おっさんとはそういうものなので聞き流してくださってOKです。
正直な所、アドバイスする側のおっさんも、自分の将来に対して気づきを得て「自分に向けたアドバイス」をすることが出来るようになれば、おっさんのこれからの人生は少しでも上向きになると思うんですけどね。
…ということを自分に言い聞かせながら、自分に対しての振り返りと自己アドバイスをすることを始めてみています。がんばれ、まだ人生残っている、もう若くもないおっさんの私よ。
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